色打掛・柄の由来 - 鶴・のし・菊

和装フォトウエディングで人気の色打掛。そこび描かれた様々な柄にはそれぞれ意味があります。
その意味を知れば、色打掛をまとう意味や喜びが一段とステキなものに感じられることでしょう。
今回は「鶴」「のし」「菊」という伝統的な柄の由来と意味を見ていきましょう。

色打掛・鶴の由来

色打掛・鶴

色打掛に描かれている鶴は、つがいとなっています。
鶴は、古来から天と地を結ぶ役割を持った動物とされ、また、つがいで描かれているのは、仲睦まじい夫婦を意味しています。

そして、「鶴は千年 亀は万年」という言葉に象徴されるように、鶴は長寿の象徴として、たいへん縁起の良い動物であるため、長い間連れ添い、天寿を全うするまでおふたりが離れ離れになることがないように、という意味合いも込められています。
また、天高く羽ばたく2羽の鶴は色打掛の柄としてとても映え、長寿を意味する松とともに描かれることも多くなっています。

色打掛・のしの由来

色打掛・のし

のし(熨斗)の由来は、アワビを薄く裂き、これを引き延ばして乾燥させたものを、ご進物や引き出物に沿えたことが始まりとなっています。
現在でもアワビは高級食材として知られていますが、アワビでつくられたのしに、さまざまな柄を描いて束ねたのし模様は、華やかさとおめでたさを意味しています。
このような高級品を描いた模様は「吉祥文様」と呼ばれ、礼装の帯の柄としても高い人気を誇っています。

色打掛・菊の由来

色打掛・菊

菊は、もともと漢方薬に用いられてきた植物であるため、現在では、不老不死や無病息災の象徴として、いたるところで菊模様が用いられています。
さらに、菊には邪気払いの意味も含まれ、結婚というおめでたい場の邪気を払うために用いられることが多いです。

菊の花は、円形の形をしていることから太陽に見立てられ、数ある花の中でも、とても位が高い花とされ、日本の皇室の紋章としても用いられています。
菊は気高さを重視する方にも好まれている柄で、また、その可憐な姿から、色打掛にも多く使用されています。
また、菊は単品で色とりどりに描かれていることが多い柄ですが、流水に菊の花を浮かべた「菊水」、唐草とともに描かれた「菊唐草」などの柄もあります。

鶴、のし、菊は、すべておめでたさを象徴する代表的な柄ですので、フォトウェディングの色打掛を選ぶ際には、ぜひ参考にしてみてください。

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